トレードをやっていると、いろいろな感情にとらわれます。
エントリーの好機だと思うのに、怖くてエントリーできない。
自信満々にエントリーしたら、相場に逆行されて自信を粉々に打ち砕かれる。
トレードがうまくいって含み益が乗り、このまま保持すればもっと利益が増えるのに、握っていられなくて決済してしまう。
狙っているエントリー・ポイントに相場が近づいてくると、ドキドキして落ち着いていられない。
失敗するたびに悲観的になり、絶望し、怒りが湧いてくる。
トレードが成功しても、あまりうれしくなくて、むしろホッとするだけ。
トレードは、人間の感情をかき乱します。わたしなど、かき乱され続けています。それでも続けていられるのはデモトレードだからです。お金を失っていたら、やめてしまいます。
本来の目的とは異なりますが、トレードを通じて自分の心の傾向がわかってくるという一面があります。
なにしろ、わたしは、トレードをはじめる前までは次のように自分のことを考えていました。
「真面目でルールを守り、欲はなく、いつも冷静で、動揺しない人間」
トレードが、わたしに教えてくれました。
わたしは、「自分勝手でルールを守れないし、欲のかたまりで、欲を目の前にすると動揺し、あたふたする。小さな失敗と成功に一機一揺する愚かな人間」でした。