わたしは若い頃から戦史が好きでした。
子供のころから読んでいましたが、大東亜戦争の中盤以降は負けてばかりなので、あまり面白くありませんでした。
たとえば、ガダルカナルの敗戦などを読んで、「何だ、バカだなあ」などと傲慢な感想を持っていました。
あれから何十年も経過して、自分がFXをやってみて、大きな気づきがありました。
わたしは大負けに負けました。安易な売りエントリーをして、相場に上昇され、ナンピンを繰り返し、最後は損切りです。
この手の失敗を幾度か繰り返すうち、わたしは「ガダルカナルも同じだ」と思いました。ガダルカナルの戦闘経過はおおむね次のとおりです。
・海軍設営隊がガダルカナル島に飛行場を建設。
・飛行場完成直後にアメリカ軍が上陸し、飛行場を占領。
・陸軍の一木支隊が上陸するも全滅。
・川口支隊が上陸するも攻撃は失敗。
・第二師団が上陸するも、輸送に失敗。攻撃も失敗。
・第三十八師団が上陸するも、やはり輸送と攻撃に失敗。
・御前会議で撤退を決定。
・撤退作戦を決行。
最初は、敵を甘く見て、わずか900名の一木支隊に攻撃をさせました。あとは、いわゆるナンピンの連続でした。結果的に消耗が激しすぎるため撤退となりました。
これとおなじ失敗をわたしはFXトレードで何度もやりました。
結果、わたしは歴史上の勝敗に対する見方を変えました。敗者には敗者の事情があったし、敗者もじつは勝つつもりで戦いに行ったということです。